中国人はオカルト好き? -神野正史「世界史劇場 正史三國志」の中で感じたこと

今、神野正史氏の「世界史劇場 正史三國志」を読んでいる。

 

世界史劇場 正史三国志

世界史劇場 正史三国志

 

 

相変わらず神野先生のこのシリーズは面白い!

物語を読んでいるかのようにすらすら読めるというのもあるが、地図上に示した行軍の流れだったり、数字で示す兵数や金額といったデータが、歴史への理解を深めてくれるので素晴らしい。

 

今作も面白く読んでいる中で、ある解説に目が止まった。

『演義』では「呂蒙や曹操は関羽によって呪い殺された」というオカルティックな設定を採用しています。『演義』は「多少の演出はあったとしても史実を元にした」というところに醍醐味があるのに、このオカルト描写のせいで一気に「ウソくさい」「安っぽい」「陳腐」になってしまうため、総じて日本人には不評で、二次創作ではたいていカットされます。ところが、民族の価値観の違いか、中国人はむしろこうしたオカルト描写を喜びます。 (本書 p.317)

この解説を読んで、「あ、やっぱり中国人ってオカルト好きなの?」と感じたのだ。

というのも、前に「義和団民話集」という本を読んだことがあるのだが、結構オカルティックな展開や描写が多かった。

 

義和団民話集―中国の口承文芸1 (東洋文庫 244 中国の口承文芸 1)

義和団民話集―中国の口承文芸1 (東洋文庫 244 中国の口承文芸 1)

 

 

内容は正確には覚えていないのだが、確か「西洋人にひどい目にあわされている中で、俺TUEE系みたいな不思議なチカラを持った青年がバッタバッタと西洋人をやっつける」的な話とかがあった気がする。

 

あと、ずっと前に読んだ「義和団事件風雲録」では、演義の関羽や西遊記の孫悟空が人民の中で神格化されていたという話があったはず。

義和団事件風雲録―ペリオの見た北京 (あじあブックス)

義和団事件風雲録―ペリオの見た北京 (あじあブックス)

 

 

やはり”黄巾の乱”などの宗教反乱が帝国瓦解の前兆になるだけあって、中国人はオカルト系の話が好きなのかな?

日本人との民族的な違いを考える上で、すごく興味深い。

黄巾の乱 - Wikipedia